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米沢の伝統食品「雪割納豆」を作っている「㈱ゆきんこ」に行ってきたんだっす!!

雪国の醗酵文化が生んだ熟成・麹納豆「雪割納豆」を紹介すっからなっす!!

今回は、山形県置賜総合支庁農業振興課の大島課長補佐からご案内してもらって「雪割納豆」を製造・販売している「㈱ゆきんこ」に行ってきたんだっす。

 

「雪割納豆」を作っている会社を紹介するからと言われて、連れて行かれたのは・・・・・!? な・な・なんと「水産卸会社」の「佐野水産㈱」!!

本日、水産卸会社はお休みなんだげんども、会社を開いて待っててくれたのはこのお二人!! 「㈱ゆきんこ代表取締役社長」佐野恒平(さのこうへい)さんと「㈱ゆきんこ取締役副社長」佐野洋平(さのようへい)さん。お二人は双子のご兄弟なんだっす。「佐野水産」の取締役でもあるんだっす。

おきたま新聞
いやー! 本当にたまげたなっす! 水産卸会社に来るとは思ってながったっすー。今日は休みのところを無理言って話しを聞かせてもらうことになって申し訳ねえなっす。宜しくお願いだっすう。まずは、なして「雪割納豆」を作ることになったのが教しぇておごえ。

佐野恒平さん
「雪割納豆」を製造販売されておられた「まるよね食品工業」さんは、「佐野水産」と取引のあるお客様であり、製造施設が「佐野水産」の敷地内にあったんです。昨年、「雪割納豆」の製造販売をおやめになったので、米沢生まれの「伝統食品がなくなるのは非常に寂しいことなので、弟と相談をして思い切って新会社を立ち上げたんです。地域の「伝統食品」をなんとか残していこう!そしてこれからもっと「雪割納豆」だけでなく、いろんな「食品」の可能性を探していこうと思っています。

おきたま新聞
うーん! ものすごく胸が熱くなる話しだなっす~。工場の方へ移動して・・・・。

佐野洋平さん
昔から米沢を中心とした置賜地区では、納豆菌を用いた後に米麹菌と塩を混ぜて追加醗酵させる「五斗納豆」(ごとなっとう)を農家の保存食として作られていました。それを商品化したのが「雪割納豆」なんです。また、「雪割」という名前は、長い冬ごもりから開放され、一冬降り積もった固い圧雪を雪割り作業する雪国ならではの早春の風景、その活気と喜びにあやかり名づけられたものなんです。

この機械で豆を割って・・・・・ ↓

それを煮込んで・・・・。

この皿(バット)で納豆菌をかけてまずは「ひき割り納豆」を作って・・・・。

さらに米麹をかけて醗酵させます。(冷蔵庫がたくさんあった。)

ほぼ出来上がった状態がこれ ↓

佐野洋平さん
1ヶ月平均8,000パックは製造しています。今は、県内のスーパーではほぼ全店舗置いて頂いています。また、ネットでの注文も全国から頂くようになりました。

おきたま新聞
「㈱ゆきんこ」のシンボルマークもなかなかいいんでないがえ!

佐野洋平さん
私の高校時代の同級生が東京でデザイン会社をやっていて、そこで作成してもらいました。

佐野恒平さん・洋平さん
「雪割納豆」のパッケージの「雪ん子」から会社名にしました。「㈱雪割納豆」としようかとも考えたんですが、会社としてこれから「雪割納豆」だけでなく、醗酵食品とか地域の食文化とかにも関わっていきたいと考えて付けました。

「old is new」古いは新しい! 食に携わりながら古いものを大切にしたい!

会社のドメインは「雪国の食文化の承継」「未来の子供たちにしっかり地域の食品を残していくこと」なんです!

おきたま新聞
今回は、本当に気持ちが熱くなる取材になったっす。佐野恒平さん・洋平さん!! これからも熱い想いで頑張っておごえな!! 古くて新しい「雪割納豆」を 是非、皆も食べてみておごえなあ!!

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【株式会社ゆきんこ】

〒992-0011 山形県米沢市中田4790-1 TEL0238-37-3027 FAX0238-37-3718

URL http://yukinco.jp/product/

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