最優秀賞シャインマスカット!ぶどう農家「沼沢清司さん」 2014.10.6
最優秀賞シャインマスカットの秘密を探る!
現在、山形県のぶどう生産量は日本3位を誇ってるんだっす。
全国有数のぶどう生産地である山形だげんど、その中でも、おきたま地域の南陽市は山形県内でのデラウエア栽培発祥の地なんだごでっす。
ぶどう栽培の歴史は古く、南陽市を一望できる鳥上坂にあるぶどうの碑には、
「ここは江戸時代初期にぶどう栽培がはじまった、山形ぶどう発祥の地。…」 と刻まれていんなよっす。
そんな歴史あるぶどうの名産地、南陽市で開催された大粒ぶどう品評会において、
今年度のシャインマスカット部門最優秀賞を獲得したぶどう農家の沼沢清司さんに
最優秀賞受賞のぶどう作りの秘密を聞いてきたなよっす!
あれ?
この人、どこかで…
発見!
先ほどの「大粒ぶどう品評会」で眼光鋭く審査をしていらっしゃった審査員の方だったなっす。
沼沢さんはJA山形おきたまのぶどう部会で部会長を務めているため、品評会での審査も行っているんだと!
もちろん、品評会は無記名で行われていますので、正真正銘のチャンピオン!
(勝手に自分のを選んだわけでは決してないと言ってだけな)
それでは、ぶどう園にお邪魔してみっぺ!!
ちょうど収穫前なので、たわわに実ったぶどうがたくさんあっぺっす!
シャインマスカット!早速見つけたごで!
相変わらず輝いてんなえ!
ところで、皆さんシャインマスカットの特徴、覚えてやったが?
復習しておくべ!
日本農業新聞が実施する「農畜産物トレンド調査」果実部門4年連続1位!
・甘く、爽やかなマスカット香があり、果肉が硬く歯ざわりが良い
・果皮色は青緑色で外観が美しく、皮ごと食べることができる
・果房は約600g、一粒約10gの大粒
食べやすい!おいしい!美しい!
三拍子揃った近年最注目のぶどうなんだど。
さてさて、復習が済んだところで沼沢さんにインタビュー開始だべっす!
ぶどう作りのこだわり、難しさ
(以下敬称略)
おきたま新聞
今日はぶどう作りのこだわりや難しさを聞かせておごえなっす。ぶどう園に入って、まず、ぶどうの袋の色の違いが目にはいってきたんだげんど、これはなんでだが教えておごえ?
沼沢
見て分かると思いますが、白い袋と緑の袋があります。暗いとどうしても味のノリが悪いです。仕事をしている中で日当たりのあまり良くない、暗いと思うところは白い袋をかけています。
おきたま新聞
日当たりの違い。ひとつひとつ見ていくのは大変だなっす・・・
沼沢
後は、ここともう一箇所、山の方にもぶどう園があるのですが、そっちではシャインマスカットの出来はあまり良くない。高尾という品種は合うんですが。逆にこっちはシャインマスカットは合うんですが、高尾は合わない。やっぱり土地の相性というものはありますね。
おきたま新聞
土地の相性ですか、土の違いもやはりあんなだごでなえ・・・ぶどうは育てるのに何年くらい必要なんだが教えておごえ?
沼沢
ぶどうは3年目くらいから収穫はできます。5,6年目くらいから落ち着いた品物ができる。若い木だと粒に割れがあったり、良い房を持ってこなかったり、というところで、シャインマスカットはもっと良い房を出そうと発展途上ではあります。
おきたま新聞
既に十分すぎるほど美味しいんだげんど、あれで発展途上なんだがっす!?これからが楽しみだなっす!次に、ぶどう作りでここが難しい、又は大変という点を聞かせておごえっす・・・?
沼沢
摘粒作業はかみさんとでやるんですが、一ヶ月くらいでやらないといけないのは大変です。そのほか、田んぼもありますから・・・
摘粒
摘粒(てきりゅう)という作業、皆さんは知ってたがっす?
このように食べていくと分かるんだげんど、ハサミでカットした跡があんべっす。
大粒ぶどうの魅力である粒の大きさを出すためにはこの作業が欠かせねなだど。
粒を残しすぎると、味や色づきにも影響が出るんだど。
シャインマスカットの場合は、もともと200粒くらい実がなり、
それを70〜80粒程度にするために余分な部分をカットしているんだど。
おきたま新聞
出来上がりをイメージしながら行うこの作業は本当に大変そうだげんど、やはり重要なのは経験なんだごでなっす?
沼沢
そうですね。経験と、勘と・・・最後は、度胸!この作業はかみさんの方がうまいんですよ(笑)私なんか、生活がかかってますから慎重にやりますけど、かみさんはもうドーンとやっちゃう。それで結果的にかみさんの方が良いのができますからね(笑)
おきたま新聞
最後は度胸ですか!(笑)これは奥さまにも是非会ってみたいもんだごでなえ!
シャインマスカットはここを見ろ!
おきたま新聞
美味しいシャインマスカットの見分け方でポイントはあんなだがっす?
沼沢
緑が濃いモノよりも、少し黄色みがかっている粒の方が糖度がのっていて、美味しいと私は思いますよ。
おきたま新聞
お!これは良いこと聞いたなっす!黄色みがかっている方だべ(メモメモ)
摘粒のプロフェッショナルである奥さまにも是非会ってみたいもんだごでなえ!
ということで、
出荷作業中のご自宅へお邪魔させでおごえっす!
こちらは「高尾」だと。
高尾
・東京都農業試験場の芦川孝三郎氏(NHK趣味の園芸出演)が昭和31年に育成
・果粒は紫黒色で、糖度17~18%と甘く、黒系ぶどうの中で最も人気がある
・巨峰の実生から選抜育成されら種無しぶどうである
・品種名は、東京の名山である高尾山にちなんで命名された
根強い人気で、一度食べてしまうと病みつきになり、リピーター化してしまうんだど!!
ということで、
俺んだもごっつぉうになったんだげんど、本当においしい!これはリピーターになってしまうなっす!!
シャインマスカットと同じく種なしぶどうなので、すんごく食べやすい!!
そして、大人の甘さ・・・
実がポロポロと落ちやすいため、市場にあまり出回らないんだど。残念だなあ。
左がシャインマスカット、右が高尾。いただいてしまいました。
おしょうしな!!!。
沼沢さん、昨年は「ロザリオビアンコ」も優秀賞獲得!
今年度の品評会が不作で中止されたのが、非常に残念だとか。(食べたかった・・・)
さらに奥様もシャインマスカットで優秀賞を受賞されていたんだなっす!
なんだこの夫婦は!!地元では奥さんの方が有名人なんだべが(笑)
本当に仲がいいご夫婦だなっす。間違いなく日本最強ぶどう夫婦だべ!!
これからTV局の取材予定もあんなだど。
沼沢さんご夫婦、本当にお忙しい中おしょうしなでした!
おきたまのぶどう!
想像以上の美味しさだなっす!
シャインマスカットはもちろん美味しいんだげんど、沼沢さんオススメの高尾!!
市場にあまり出回らないというのは残念、
おきたまに来て食べる価値はありだなっす!!
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