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夢のある農業へ 米農家「遠藤講吉さん」

山形といえばお米。

「おきたま」といえばこれまたお米なんだっす。

 

ついに行ってきましたお米の取材。おきたまはお米抜きでは語らんにぇなだっす。

それもそのはず、おきたまは言わずと知れた(知しゃね?)お米の生産地なんだっす。

その山形おきたま米の中でも、デビュー以来「米の食味ランキング」*で4年連続特Aを受賞しているお米界のスターが・・・

 

 

 つや姫

 

なんだっす。知ってる人は知ってんなだげんどなあ!知しゃねべがなあ?

 

「米の食味ランキング」*・・・第三者検定機関として穀物の品質・安全性などの公正な検査・検定などを行っている(財)日本穀物検定協会が実施する米の官能(食味)試験。5段階評価でもっとも良好なものを「特A」としています。

 

その「粒の大きさ」、「白い輝き」、「旨さ」、「香り」、「粘り」

・・・ごはんそのものがご馳走になる。つや姫。

何よりも、「白いごはん」が大好き!という人に最高のお米なんだっす。

 

今回は、その「つや姫」を作る、米農家遠藤講吉さんのご自宅にお邪魔さしぇでもらって話を聞いてきたけがらなっす。

遠藤さんはおきたまでトップクラスの米生産者として有名な方・・・ということで、緊張すんなっす!

 

おきたまとお米

(以下敬称略)

 

おきたま新聞
今日は遠藤さんにおきたまとお米、そして農業について ちっと講釈を聞きにきたんだけっす。忙しいところ悪れなだげんどもまんずよろしくお願いだなっす。

遠藤
よろしくお願いします。

おきたま新聞
さっそくだげんども、おきたまのお米に関して、特にここを見て欲しい、という点を聞かしぇでおごえっす?

遠藤
やはり、おきたまの代表的な品種となった「つや姫」です。栽培上は病気に強く、暑さにも強い。味もAランクは確実といえるお米です。

おきたま新聞
んだながっす。生産者側の視点からも「つや姫」はイチオシのお米。もっと多くの人に知ってもらって、食べてもらいっちぇごでなっす。

おきたま新聞
他の生産地との違いはあんなだべがなっす?

遠藤
他の生産地のことは分かりませんが・・・おきたまの自然環境による違いはあると思います。
気候の面では、盆地のおきたまは非常に寒暖差が激しい。寒暖差が激しいとお米はじっくり育ち、甘みが出ます。また、水がとてもきれいです。おきたま盆地は最上川の源流なんですよ。

おきたま新聞
激しい寒暖差は人間には厳しい気候なんだげんども、農作物には最高の条件なんだごでなっす。

 

なんとも無造作に「つや姫 優秀賞」の賞状が置かっちぇんなだげんど・・・

 

おきたま新聞
優秀賞獲得しているんんだなっす!いやーえらいもんだなっす!

遠藤
特別に作ったわけじゃない。普通に作ったんですけどね(笑)

おきたま新聞
本当だがっす?実は遠藤さんしか知らないお米作りの秘密があんなでねえながっす?

遠藤
いやいや・・・そういえば、近所に東京から引っ越してきた人がいるんです。その人が「おきたまはどこの家からお米を貰ってもすごくおいしい」と言っていました。おきたまで普通に食べているものが他の地域ではおいしいらしいですね。私たちは普通にやっているだけなんですよ(笑)

おきたま新聞
おきたまの人は「普通にやっているだけ」って、みんな簡単にそう言うもなっす。んだげんど、普通に作ってこれだけおいしいものができるってすごいことなんだなっす。ただ、おきたま新聞としては、記事にし辛くて困んなだげんどなえ(笑)

 

こだわり、夢

 

おきたま新聞
遠藤さんが米作りにかける思いやこだわりってなんだべがなっす?

遠藤
こだわりという点では、化学肥料に頼らない低農薬の米を作ることです。
思いという点では、夢のある農業にしたい、ということは特に後継者のために考えています。
今回作った作業場も20年前からの夢だったんです。

おきたま新聞
いやー本当に素晴らしいことだなっす。夢だった作業場?見せてもらってもいいべがなっす?

 

 

 

・・・ということで、作業場を見せてもらったんよ。

 

でかっ!!

 

車の大きさと比較してみどごえ。これ、遠藤さんのご自宅の敷地内なんだっす。

 

 おきたま新聞
想像のはるか上をいく大きさにたまげたあ!。20年来の夢ってこういうことだったんだなっす・・・

遠藤
そうですね。20年前から考えていました。というのも、少し話は変わりますが、目標って大事なんですね。以前、母ちゃんと農閑期に行き先を決めずにドライブに行こうとしたことがあります。でも家から出て右か左かで、もう困った。次に信号で止まって、また困った。当たり前の話ですが、目標が無いとどこにも行けないものだと、その時改めて感じました。

おきたま新聞
行き先を決めないドライブ(笑)はともかく、夢を実現した遠藤さんの姿は、農業に携わる人、特に若い人にとって励みになると思うなっす。

遠藤
農家の人がベンツでも乗り回せるような農業経営になればいいですね。現状は「田んぼベンツ」を乗り回しているだけですから。コンバインじゃ彼女を乗せられないですよ(笑)

おきたま新聞
田んぼベンツ(笑)もかっこいいと思うげんどなっす!

 

これが噂の「田んぼベンツ」なんだげんど、値段お聞きしてビックリたまげだ!!

ベンツどころか、フェラーリ買えんべした!?

 

 

 

遠藤さん、本当にお忙しいところ、おしょうしななっす!

想像以上のスケールの大きさにたまげだ事の連続でいい取材になったけっす。

遠藤さんのように、農家としての誇り、夢をもった人が作るお米だったら、間違いねえなっす。

おきたま産の「つや姫」ぜひチェックしてみておごえなっす~。

 

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