置賜地域の長井市にはこんな個性的なクラフトビールがあるなよっし。地域に根差した、地元食材に拘ったモノづくりへの想いに脱帽! 2019.7.25
おきたま地域の長井市に地元食材を使った個性的なビールがあると聞いて、取材してきたっし。バリエーションは3種類。まさかこんな食材がビールに?
そもそもクラフトビールとは。
独立した小規模醸造所で生産して、職人によって丹精込めて造られているビールのことを指すだなっし。“地域性”や“個性”といった価値観を、より追求したもの。
今回取材させていただいた、長井ブルワリークラフトマンのクラフトビールは ↑ そのものだっけっし。
お話させていただいたのは、
長井ブルワリークラフトマン代表、醸造責任者でもある村上滋郎さん。
ぐっちー: なして、地域に拘った個性的なクラフトビールを作ろうど思ったんだべ?
村上さん: 山形県長井市には良質な『水』が豊富、そして『ホップ』もある。
地元食材を使って地域に根差したものが作りたいと思っていた。
ぐっちー: 秘伝「きなこ」「ひょう」「くきだち」って、
かなり個性的な食材だけども、その食材を選んだ理由はなんだべ?
村上さん: プロジェクトメンバーと開発会議を重ねた。
雑草を食べるという置賜地域らしさが出せる<ひょう>はどうか。
冬季の保存食として食べられている<くきだち>はどうか。
香りと風味が他のきなことは格段に違う、秘伝豆の<きなこ>はどうか。
世の中にない個性的なビールを作りたい。
そういった思いから、この3種類に決まった。
ぐっちー: なるほどな。
おきたま地域では保存食としても重宝されでいで、地域性の強い食材だもんな。
(クンクン_香りを嗅ぐ)
ぐっちー: ばあちゃんがよく軒下さ干していた、懐かしい香りだなっし。
でも最近なかなか食卓にならばねぐなった気がするずね。
もも : 確かになー
でもこういう新たな形で味わえるのは嬉しいごどだね。
バリエーションは3種類。秘伝「きなこ」「ひょう」「くきだち」
すべて、大麦麦芽を原料に、上面発酵酵母を使用し、発酵させるスタイル(エールタイプ)
加えるホップも自社生産しったんだど。
きなこ
<商品紹介>
秘伝豆のきなこ。山形県の内陸で作られる希少な枝豆の一種で、一般的な枝豆と比べると大きく、香り高い青大豆です。
グラスに注いだビールに少量の黒蜜を加えると、きなこの香りを一層お楽しみいただけます。
では。お味は。
3種類の中では、一番まろやかな味。
ビールと枝豆の合性の良さを、ビールでも感じられるとは。
口に含んだ瞬間、青豆を感じるっけね。
ひょう
<商品紹介>
山形県置賜地方で食べられる野草です。
多年生植物の一種で、山形ではおひたしや干して保存食として食されます。
ひょっとして良いことがあるかも、という縁起物でもあります。
どれどれー。お味は。
ひょうの味を強く感じるという訳ではなく
ひょうの特徴的な苦みとほのかに酸味が感じる。
くきだち
<商品紹介>
「茎立ち菜」と呼ばれるアブラナ科の植物の、茎が伸びたものの総称。ほろ苦く、春の味として親しまれています。生ではおひたしや天ぷら、乾燥させてものは煮物などで食べることができます。
さて。お味は。
ほろ苦さとその中に懐かしい乾燥した茎立ちの香りが、
鼻を抜けるのが分かるっけね。
現在は、長井市内の「道の駅 川のみなと長井」「はぎ苑」「青木酒店」にて
お買い求めいただけます。県内外の飲食店でも数店舗で取扱があるみでだな。
仕込みは、朝6時から夜の0時まで。ビール醸造方法は?
2019年2月から本格稼働しているという長井の製造工場。
施設内は、現在東北芸工大で講師も行っているという村上さんの
センスが光る。
製造工程は、素人には難しい工程だなっし。
① お湯に粉砕麦芽を投入し、糖化麦汁をつくる
② 麦汁を濾過する
③ ホップを投入し煮沸
④ ワールプールで不純物を取り除く
⑤ 冷却後、イーストを投入し発酵
⑥ 発酵一週間、熟成2週間
⑦ 炭酸ガスと供に樽、瓶へ移動し出荷
仕込みは、朝6時から夜の0時まで。
発酵・熟成も進行具合をチェックしながらと
想像していたよりもたんと難しいっけね。
有志で集まったプロジェクトメンバー数人で製造しているとのこと。
芸術・アートとの融合、それらを地域にどうかかわれるか。
その一環として形になったのがこのクラフトビール、なんだど。
モノづくりに対する思い、地域を明るくしようとする気持ちを聞くことができて
とっても嬉しくなったっけ。
ご馳走さまでした ヘ(~~▽~~*ヘ))))
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