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おきたま伝統野菜 おかひじき 「土屋 清さん」

 おきたま地方では雑草を食ってんなだが!?

 

突然だげんど、これ、何だかわがかっす?

芝生?雑草?違うんだっす。

 

 

 

 

 

 

実はこれが、おきたま伝統野菜のおかひじき

確かに見た感じは芝生か雑草だげんど・・・実はすごい野菜なんだど!!

 

 

えっ!本当にすごいんだが・・・?

 

 

 

 

 

結局、何がすごいんだがよくわがんね!?

 

 

 

というわけで調べてみたんだっけ・・・。

 

 

 

おかひじき

「おかひじき」という名前。

葉の部分が海藻のひじきに似ていることから、おかに生えるひじき、ということで「おかひじき」と命名されたんだど。

そのまんまだべ。

「ミルナ」という別名もあるんだげんど、こちらも海藻のミルに似ていることからなんだど。

まったくそのまんまだなっす。

 

そして、特徴は・・・

・江戸時代からおきたま「南陽地区」に栽培され、伝統野菜として親しまれている

・おきたまの「おかひじき」は柔らかく仕上げるため、日々栽培・管理に取り組んでいる

・栄養成分も豊富で、手軽な野菜として忙しい主婦にも人気

・食感がしゃきしゃきとしているため、思わず食べてしまう野菜

 

 

うーん・・・これだけじゃよく分がんねなあ。

やっぱり実際に栽培している人に聞くのが1番だべ!

 

 

ということで、農作業の忙しいところを強引に行ってきたんだなっす!!

 

 

おかひじき農家の土屋清さんにちょこっと話しを聞いてきたごで!

 

土屋さん ちょこっとお邪魔させておごえなっす!

 

 

 

大注目のおかひじき

(以下敬称略)

 

おきたま新聞
土屋さん、忙しいところ悪れげんど今日はよろしくお願いだけっす。
いきなりだげんど、おかひじきってどうやって食べるんだっす?それとどんな味がするんだべが?

 

土屋
よろしくお願いします。
食べ方ですが、おきたまではおひたしが一番多いです。
皆さん色々と工夫して食べていらっしゃるようで、サラダに混ぜてドレッシングをかけるだけでもおいしいですし、夏は素麺にまぶしたり、これからの時期はしゃぶしゃぶでもおいしいですよ。
味にはクセがなくシャキシャキとした食感が魅力です。栄養的にはビタミン、ミネラルをバランスよく、たっぷり含んでいる野菜です。

 

おきたま新聞
シンプルだからこそ色んな料理に使えるんだごでなえ!
ところで、おかひじきは最近注目度が非常に高いと聞いたんだげんど・・・

 

土屋
5、6年前から注目されるようになりました。様々なところから関心をもっていただき、ネットスーパーの会社ですとか、お総菜屋さんにも納めています。メディアの取材も多いですね。
関東地方にもたくさん出荷されていますよ。おきたまでは最近学校給食でも人気が出てきました。

 

おきたま新聞
まさに今大注目の野菜になったんだねっす!

 

 

おかひじきの育て方

 

おきたま新聞
このおかひじきだげんど、どげなことして栽培してんなやっす?難しい点などもあんなだべなっす?

 

土屋
種を撒いて、潅水して、無農薬で育てています。実は種を撒いてからはほとんど手がかかりません。
ただ種を撒いてから発芽するまでが大変です。水分の管理などは気が抜けません。
毎年、気温や湿度など環境は変化しますから、何年やっても難しいですね。

 

おきたま新聞
収穫までにはどれくらい時間がかかんなやっす?

 

土屋
種を撒いてから3、4週間というところです。それを3月から12月上旬頃まで繰り返して、もう何十年とやっています。そのため、土作りは特に力を入れてやっています。また、収穫は包丁で刈り取るのですが、それも大変ですね。

 

収穫途中のハウスを見せてもらったげんど、手作業で刈り取るのは大変だべなあ!

 

おきたま新聞
この広いハウスを手作業でやんなだなっす!?大変だごでなあ・・・
次に、おかひじきを生産するにあたっての土屋さんのこだわりをおしぇでおごえっす?

 

土屋
私たちは「子どもにおいしいと言ってもらえる野菜」をテーマとしてやっていますので、柔らかく仕上げることに取り組んでいます。

 

おきたま新聞
おー!それは素晴らしいこだわりだごでなえ。子どもたちにおいしいと言ってもらえるのは嬉しいべなっす~

 

送風機ぐるんぐるん回ってだっけ。

 

おきたま新聞

ハウスの送風機と電球に目が付いたんだげんど、これは何のためにあんなやっす?

 

土屋
送風機は湿度の管理に使います。電球は電照栽培といって、おかひじきは日照時間が少なくなると、花が咲いてしまい、食用には向かなくなるんです。
そのため夜11時頃から電気をつけています。夜はハウスを見に来たくないんですよね。電球が切れてたら変えないといけないから・・・1個ならまだしも、2個とか3個とか(笑)

 

おきたま新聞
いやー、夜は寝かせて欲しいなっす!
正直なところ、おかひじきの栽培は簡単そうだと思ってたんだげんどなあ(笑)
広いハウスをいくつも手作業で、さらに常に目が離せない、というのはかなり大変だべなっす・・・

 

電気のついた夜のハウスも見たかったんだげんどなあ

 

 

おきたまとおかひじき

 

おきたま新聞
最後に、おきたま伝統野菜としてのおかひじきについてちょぺっとおしぇどごえっす!

 

土屋
私の家では昔から栽培していましたが、農協でおかひじきの専門部会ができたのは昭和50年頃です。
その頃はまだ春先だけ、6月ころまでしかやっていませんでした。そこからハウス、電照栽培などを取り入れることで、年間通して生産できるようになっていきました。

 

おきたま新聞
なるほどなっす・・・。

 

土屋
また、おかひじきは店頭に並んでいるだけでは、食べ方が分からないなどの理由で、お客様になかなか手にとってもらえません。
そこで、おかひじき部会では自分たちでスーパーに行って店頭での試食販売をするなどの活動を行ってきました。

 

おきたま新聞
いわゆる伝統野菜のわりには生産・流通が確保されていて、全国に広まっている点はすごいと思ってたけんど、そこには、おきたまの生産者の方々の地道な努力が隠されていたんだなっす!

 

 

おきたま伝統野菜おかひじき

見た目で侮ってはいけない、人気者の野菜だっけ。

人気者ゆえ生産が追いつかなくなってきているとのことなので、見かけたら即チェックしてけろなあー!!

 

 

 

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