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純米酒を1日1合飲めば、減反が不要になる?!日本酒&食ジャーナリスト山本洋子さんによる「日本酒」とそれに関わる自然・環境の話を聞いてきたっし。

日本酒&食ジャーナリスト山本洋子さんによる「日本酒」に関する講演を聞いてきたっし。

 

※以下写真は、3/10のおきたま地酒サミットの写真です
日本酒

 
山本さんは、もともとは日本酒を好きではながったんど。
幼い頃、父親が飲んでいた日本酒は不味く、良いイメージではながった、と。

それが、美味しい日本酒に出会ってがら魅了され
現在は日本の米のお酒の重要性を考え、様々なメディアでメッセージを配信しったなだど。

 

純米酒一升瓶一本飲んで、得意げに言いたい。
「今日は田んぼ1坪飲んだ」

 

講演の序盤に出た興味深い一言。

『 純米酒を1日1合飲めば、減反が不要になる 』

日本酒

その根拠を聞いて、私も納得。

純米酒一升を1本作るのに必要な米の量は
純米酒(精米度合70%)を1本造るのに、約1㎏の玄米が必要。
純米吟醸酒(精米度合60%)を1本造るのに、約1.5㎏の玄米が必要。
純米大吟醸(精米度合50%)を1本造るのに、約2㎏の玄米が必要。

田んぼ一反から玄米6俵とれると仮定して。

純米酒(精米度合70%)を1本作るのに、約3㎡の田んぼが必要。
純米吟醸酒(精米度合60%)を1本造るのに、約4㎡の田んぼが必要。
純米大吟醸(50%)を1本造るのに、約5㎡の田んぼが必要。

 

現在、お米が余り、減反政策が取られていた。

ひとりでも多くの人が純米酒を飲めば、
確実に消費されて、「減反解消となる」という計算だっけっし。

消費するだけで、日本の米を守ることにもつながる
今まで考えたこともない、新しい発想だっけし。

 

日本酒ほどバラエティに富んでいるお酒は
世界でも珍しい!

 

日本酒

生酒、生貯蔵酒、生詰め、にごり酒、スパークリング、古酒、貴醸酒などなど

こんなにも種類があるのは世界的に珍しいんだど。
確かにワインでも4種類だしな。

日本酒の種類は大きく分けて、

〇米だけの酒
〇醸造アルコール(=蒸留酒を添加したお酒)

また「特定名称酒」は

〇本醸造タイプ(原料=米、米麹、水、醸造アルコール)
〇純米酒タイプ(原料=米、米麹、水)

に分かれていている。

本醸造タイプの醸造アルコールは
総重量の10%以下と規定とあるので、
それ以上は普通酒、合成清酒と分類されているんだど。

日本酒を味わいたいときは
原材料を見てできるだけ米や米こうじを使った
日本酒を選びだいもんだなっし。

日本酒

上段で説明した日本酒の簡単な知識があれば
美味しい日本酒を味わうことができると同時に
より多くの米消費にもつながるわけだなっし。

 
 

講演を聞いたその夜に、
私は家族に自慢げに講演の内容を話しながら
純米酒を一合飲んだのでした。

この置賜地域には美味しい日本酒が沢山。

皆さんも、お店で地元のお酒を手に取って
原材料を見て選んで、味わっておごやいな。

 
 

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