酒米とは、酒造好適米。つまり日本酒を醸造する原料のこと。日本酒の味を決める酒米について調べてみた! 2020.3.18
酒米って聞いだごどあるべが?日本酒を作る元となる酒造好適米のことをいうなだっし。調べて、見て、食べてみだっし。
山形県置賜地域には17酒蔵があってよ、毎年1月〜3月が蔵開きなんだなっし。
残念ながら、新型コロナウィルス流行の関係で、中止や延期が出ているみだいだげど。
毎年楽しみにしている消費者も沢山いだんだっし。
外で飲めないときは、家でしっぽりと。そんな時間もあってもいいんでねべがねー
さて、今日は日本酒の仕込みには欠かすことができない、酒米についてだっけっし。
酒米について調べてみだよ!
どこでどんな酒米が生産されったんべ?
調べてみたら、全国各地で様々な品種の酒米が生産されったんだね。
米どころ新潟県は想像ができたげど、兵庫県や長野県でも多く生産されったみでだなっし。
山形県の生産量についてはここ数年5位以内をキープしてるかんじ。
令和元年産の山形県内の品種別生産データ(12月31日現在)は↓ に記載の通りだっけっし。
1位 出羽燦々 1598t
2位 美山錦 621t
3位 出羽の里 539t
4位 雪女神 316t (農林水産省農産物検査ベース)
そして、置賜管内ではどうだべ?
JA山形おきたまさんに生産実績を聞いでみたよ。
1位 出羽の里 112t
2位 出羽燦々 106t
3位 雪女神 52t
なんだど。
「出羽燦々」を生産しているのは、山形県だけ。
調べてみたら、山形県ならではの品種なんだどね。
はじまりは1984年。地酒ブランドを確立させるために山形県独自の酒米の開発が始まったんだど。
山形県酒造好適米進行対策協議会が、山形県水田農業試験場と連携して研究し、1995年に「出羽燦々」を開発。
吟醸酒にふさわしいスッと切れるキレあじの良さとさらりとした飲み口の淡麗な味わいに仕上がると言われてるんだっけっし。
酒米をまじまじと見てみてみた
これは玄米と通常精米した比較写真。
精米した3品種。
>>出羽の里
>>出羽燦々
>>雪女神
精米した状態だと、食用米とけっこう違うもんだなっし。
米には白色不透明な心白(しんぱく)と呼ばれる部分が中央に存在する。
酒米としては、この心白が大切で、良い麹を作りやすいという理由で心白が大きいものが好まれるんだど。
普段食べている米と比べると、明らかに心白がしっかり見えるね。
このような米を心白米といって、食用米ではこれが多数混入すると品質が劣るとされったんだっし。
そして、気になるのは、食べれるの?って話。
3品種を少しずつ分けてもらって、試食してみっこどにしたよ。
「酒米なんて不味くて食べられたもんじゃねーぞ!」そんな声があった。
酒蔵さんからは
「酒米のおにぎりを振舞ったら大変喜んでくれでよー」とのこと。
どっち?是非食べたい!!
ということで、食べ比べしてみだごでね。
>>出羽燦々
>>出羽の里
>>雪女神
炊飯すると、なおさら普通の米とあまり変わんねっけ。
品種別の違いは、素人目にはやっぱり分がんねね。雪女神は他の品種より大きいようにみえだよ!
味はというと、美味しい!!
「酒米なんて不味いぞ」なんて聞いてだげど、
むしろ甘さがあって美味しいとも感じた。※個人的感想です
各蔵、様々な品種の米を使って、蔵一押しの日本酒を作っていたりするから、
日本酒を飲むときには、品種や精米度合(米の精白の程度を示す比率)にも注目してみるど、より日本酒を楽しめっど思うよ!
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