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日本酒の仕込みの時期になったので地元の「酒蔵」めぐりをしたんだっす!【㈱中沖酒造店編】

山形県の置賜地区に18件もある「酒蔵」さん!!おきたまの「酒蔵」めぐりの第2弾は川西町にある「㈱中沖酒造店」さんにおじゃましたんだっし!!

 

仕込みで忙しい

「酒蔵」さんの迷惑もかえりみず

またまた強引に取材敢行!!おきたまの「酒蔵めぐり」第2弾は川西町大塚にある

「㈱中沖酒造 店」さん

を紹介すっからなっしー!! 「㈱中沖酒造店」の三代目高橋義孝(たかはしよしゆき)さんにお話を聞いてきたんだっし。

おきたま新聞(ジミー)
今回のインタビュアーはジミーだっし! 酒蔵に着く直前に、わがままな編集長から「たまにはお前がインタビューすろ!!俺がカメラ撮りすっから!!」と言われて、いつもの役割が強引に反対になったんだっし・・・。

雪の中の酒蔵。煙突が酒蔵の象徴だなっし。

「㈱中沖酒造 店」の三代目高橋義孝(たかはしよしゆき)さんです。↓

おきたま新聞(ジミー)
どうもっしー! 「おきたま新聞」だっけっし! 忙しいところ申し訳ねぇなーし。 まずは、酒蔵の成りたちとか酒造りのこだわりとか聞かしぇておごえっし。

高橋
あいにく、社長は出かけていますが、私で分かることならお答えしますよ。

「中沖酒造」は、大正12年(1923年)に創業して私で

3代目になります。

一献酌み交わす、一献差し上げる等、お酒を楽しく、和やかに飲んで頂く事を願って、

銘柄を「羽陽一献」としたそうです。

ちなみに「羽陽」の「羽」は昔、秋田県から新潟県の日本海側は「羽州」と呼ばれていたのと、「陽」は会社が明るくなるようにとの想いから付けられたそうです。

代表銘柄の「羽陽一献」↓

なにげなく置かれてあった表彰状↓

おきたま新聞
何だ!高橋さん!すばらしぇ賞とってらでっこー!

高橋
ありがとうございます。
原材料の酒米に関しては、精選から大吟醸まで全て山形県産米で、ほとんどは

「おきたま」のお米を使っています。

「出羽燦燦」と「出羽の里」のほかに

「酒の華」

という品種を蔵人の方に栽培して頂いています。それを低温発酵させて醸したのが

「一献 純米 酒の華」です。

おきたま新聞(編集長)
アアー!! それが大正時代の幻の酒米を復活させたやつだべっす!!!
おきたま新聞(ジミー)
カーッ?! やっぱり! すぐに口はさんでくるんだもんなあー!! 今日はカメラマンなんだべっし。
おきたま新聞(編集長)
いやあー!悪れがった!つい知識が口から出てしまったなあ! ハッハッハー!
おきたま新聞(ジミー)
編集長の酒と○○の知識だけは尊敬に値するなっし!
おきたま新聞(編集長)
うるせー!
おきたま新聞(ジミー)
ヘイ・・・

左端から2本目が「一献 純米 酒の華」↑

高橋
大正時代に栽培されていた酒米の代表格は3つありまして、

「酒の華」

「国の華」

「京の華」

があったんです。「国の華」はもう種籾が存在していません。「京の華」は、以前から山形県と福島県の酒造メーカーさんで作っていますが、「酒の華」は、どこも作っていませんでした。そこで、10数年前に社長(高橋義郎氏)が、庄内の試験場から、おちょこ一杯の種籾を頂いて、蔵人さんに栽培してもらって少しずつ増やしてきたんです。

昔の品種なので稲の背丈が高くなるし、結構、栽培は難しいんですよ。

おきたま新聞(ジミー)
大正ロマン漂う まぼろしの銘酒 「酒の華」と言った感じだべが。
ところで、あの「ひやおろし」のラベル貼ってあるのはなんだっし?

高橋
普通は「加熱殺菌」を貯蔵前と出荷前の2回行いますが、秋になってタンク内の温度と外気温が同じくらいの時期に、出荷前の「加熱殺菌」をしないで出荷するんです。季節限定商品ですね。

右端から4本目が季節限定の

「ひやおろし純米一献」

高橋
それでは、酒蔵の中をご案内しましょう!  まずは米の「洗米」からですね。手前が「蒸かし釜」です。

高橋
これが「酒母」です。↓ ほぼ出来上がりの状態です。

そして「ムロ」の中へ!!

ここで体脂肪率数%の無骨な男たちが上半身裸で仕事するんだなっし!
※あまり裸にはならないらしい。

高橋
これが、明日出来上がる予定の「麹」です。うっすら白く見えるのが「麹菌」が繁殖しているところです。うちでは5種類の「種麹菌」を酒の種類毎に使ってます。

※うっすら白いのが見えなくてわれなっし。カメラマンが下手なもんで・・・

こちらが「造り蔵」です。タンクがならんでます。

おきたま新聞(ジミー)
あれっ!同じタンクなのに

微妙に量がちがうなえ!

なしてや? ↓

高橋

昔の手作り

ですから同じように作っても、微妙にタンクの厚さが違ったりして量が違うんですよ。
アルコール飲料ですから、量はキッチリと把握しておかなければいけません。

おきたま新聞(ジミー)
ほっほー。こんだけタンクが大っきいど、微妙な違いが数リットルになるんだなっし!
高橋
蔵そのものも古いですから、東日本大震災の時には、お酒が溢れてくるし、タンクが倒れる程でしたよ!
おきたま新聞(編集長)
うーん!さすが歴史を感じるなあー! 東日本大震災の時には皆逃げだべした!
おきたま新聞(ジミー)
編集長! その時、蔵の中にいればよかったべ! 溢れてきたお酒をたらふく飲めたのになえ!
おきたま新聞(編集長)
うるせえ!ジミー!よそ様の取材に来てる時に余計なこと言うな!!
おきたま新聞(ジミー)
ヘイ・・・

あれれ?タンクの口がふたつあるなえ?

高橋
お酒を搾ってタンクに入れると、まず、澱(おり)が下に溜まるんです。それで、2つある取り出し口の上のほうから澄んだきれいなお酒を取り出してから、下の取り出し口で最後まで取り出すんです。

おきたま新聞(ジミー)
ほほう!! なるほどなっしー!!
編集長! ここで口大っきく空けて・・・
おきたま新聞(編集長)
うるせー!

おー! やっぱりここにもあるんだなっす! 酒の量を計る「定規」 (ものさし) ↓

おきたま新聞(ジミー)
おっと、これは何やっし?

高橋
これは「櫂棒(かいぼう)」「もろみ」を攪拌する道具です。
でも今はこれを作る職人さんもいないし重たいんで、今は樹脂製のものが使われています。
時代は変化しているんだなっし。

 

「もろみ」を搾る機械↓

「お酒」と「酒粕」に分けます。

おきたま新聞(ジミー)
おっ! 神棚があるなっし! 酒蔵の神様ってどこの神様だべな?

高橋

 京都にある「松尾大社(まつのおたいしゃ)」ですね。

日本第一の酒造祖神と言われています。

おきたま新聞(編集長・ジミー)
ほうっ! 酒造りの神様は京都にあったんだなあ! いやあ! いろいろと勉強になったっす。
おきたま新聞(ジミー)
そうすっと、編集長は酒飲みど○○の神様だなっし!
おきたま新聞(編集長)
そう言われると照れるな~
おきたま新聞(ジミー)
いや別に褒めてるわけでは・・・

 

義孝(よしゆき)さん今日は色々案内してもらって

おしょうしな!


今度は一緒に酒飲みすっぺな!
※編集長のおごりで!

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株式会社中沖酒造店

住所 山形県東置賜郡川西町大字西大塚1792-3

電話 0238-42-4116  FAX 0238-42-2615

代表者 高橋 義郎

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