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おきたまのおしり!・・・じゃない桃の 西王母(せいおうぼ) 「高橋武一さん」どご紹介すっから~!

北の桃源郷!!!!

 

【桃といえば東北では福島県までが産地だったんだげんど山形でも桃の主産地になりだくて「北の桃源郷を目指した桃つくり」を頑張っていだんだっす】

 

今回はおきたま産のいい尻・・・もとい、いい桃について

桃農家の高橋武一さんに話しを聞いできたんだっす。

桃農家ならでは、いや、高橋さんならではのこだわりには注目だべ!(笑)

 

 

 

西王母(せいおうぼ)

(以下敬称略)

おきたま新聞
高橋さん、はじめまして!今日はよろしくお願いだなっす。

 

高橋
よろしくお願いします。

 

おきたま新聞
今日は桃作りについて、こだわりや難しさを聞きだくておじゃましたんだけっす。
まず、高橋さんが作ってだ西王母という品種について聞かせておごえっす。?

 

高橋
西王母は中国の西方に住んでる女神の名前なんだそうです。ただ最初はいい女神でなかったらしく、日本でいう鬼子母神という感じ。この品種は大玉で糖度が高くて、かなり期待したのですが、なかなか作るのが難しい。作り始めてからは7、8年になります。

 

おきたま新聞
なるほどなっす。名前の由来通りにちょっといじわるな部分のある品種なんだがもしんにぇなっす。

 

 

西王母の特徴

・福島県国見町の斉藤賢一氏が「川中島白桃×ゆうぞら」の交配から選抜育成

・果肉は白色で核の周りだけ紅色になる

・果肉はやや硬く、緻密で多汁な糖度が高い

・日持性が高く、柔らかくなってから冷蔵庫で1週間程度楽しめる

 

 

おきたま新聞
今はどういった生育状況なんだっす?

 

高橋
今は色付けに入っています。この間までは、桃に外側が茶色、内側が黒になっている遮光の袋をかけていました。光をあてないということは、葉緑素をあまり作らせないことで、その後の色つきが良くなる。そうして、白い袋に変えて日に当てることできれいなピンク色になります。今はその段階です。西王母はなかなか色がつきにくい品種ですが・・・

 

おきたま新聞
この地面のシートは光をあてるためのものなんだがっす?

 

高橋
そうです。スーパーで陳列されている桃を思い出してみてください。桃はお尻の部分が商品の顔なんです。ただ枝の下になった実のお尻はそのままでは日に当たりませんから。地面の銀色のシートは光を反射させるために敷いています。

 

おきたま新聞
色づけって大変なんだなっす・・・!
そのままできれいなピンク色になると思ってだがらなあ。

 

高橋
また、色を付けるためには、昼と夜の温度差が大きい方が良いです。それと、桃はもともと枝の上にも横にも実がなります。ただ葉っぱの上に出ていると雨にやられて、雨やけしてしまうので、できるだけ葉っぱの下に実をつけさせるようにします。雨は桃には大敵です。

 

おきたま新聞
昼夜の温度差の大きい盆地のおきたまは桃作りには適している土地と言えるんだごでなえ。んだげんども、雨もダメとは・・・桃ってほんとに繊細なんだなっす。

 

 

まだ白っぽい西王母なんだげんど・・・

 

 

次第にきれいなピンク色に変わってくんなだど!

 

 

おきたま新聞
んだど!、西王母の栽培で一番難しいのは、やっぱり色づけなんだがっす?

 

高橋
そうですね。色がつきにくいため、商品化率が低いところです。例えばリンゴで言うと青みというか、中々色が出ないようなモノが多いんです。西王母に限りませんが、桃は難しいです。桃栗三年なんて言いますが、なかなかその通りにはいきません。これから実がなりはじめるという時にパタッと枯れてしまったりする。

 

おきたま新聞
あいやー!本当に栽培が大変なんだなっす・・・。その苦労の末にできる西王母の一番の売りというとなんだべが?

 

高橋
大きさと糖度に注目してください。一玉が500グラム弱くらいなので、かなり大きいですよ。今の状態から、もうちょっと大きくなります。

 

 

桃作りのこだわり?

 

おきたま新聞
桃作りに対して、高橋さんがこれだけは!とこだわってることはなにかあんながっす?

 

高橋
桃は触ってはいけない時期があるんです。枝を切っても、実をおろしてもいけない時期がある。

その時は母ちゃんの桃で我慢しろってね!(笑)

 

おきたま新聞
桃を触っちゃいけない時期は母ちゃんの桃で我慢する!名言が出たなっす!!!

 

高橋
その時はちょうどさくらんぼを一生懸命やってる時期なので、ちょうど良いですけどね。桃見ると触りたくなるからね!(笑)

 

 

 

 

 まあ、桃尻とか言うけんどねえっす・・・

 

 

 

いや、これは確かに・・・ 

 

 

 

白いスカートを穿いた・・・

 

これ以上はいけない!!!!!

(ダメヨー!ダメ!ダメ!)

 

 

 

 

取材当日は気持ちの良い晴天に、おいしそうなピンク色の桃がそりゃえらく綺麗なんだけっす。

高橋さんはユーモアあふれる方で、最後には素晴らしいこだわり、名言もいただいたんだけっす。

本当におしょうしなでした!!

この人が作る桃は食べてみだいなっす~!!

 

 

おきたま産の西王母は

見てよし食べてよし最高の・・・桃!なんだっす!!

 

 

 

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