おきたま新聞は山形置賜の粋な情報を発信するWEBマガジンです。

保呂羽堂の年越し祭にお邪魔してきたんだっし!

どうもっしー。 あと少しで『Happy New Year』の時期にぴったりの大イベントに行ってきたんですよ。
その名も

保呂羽堂(ほろはどう)の年越し祭!

場所は米沢市窪田町の千眼寺だっし。
ビックリすることがたくさんあったので皆さんにお伝えします!

と、その前に千眼寺に着く前に心が折れかけた出来事があったので、そちらのどうでもいい話からすっぺ。
飛ばし読みでも見ていただければ幸いッス。

いざ、千眼寺へ!と意気揚々と準備し、お寺に車を止めるのも気まずかったので千眼寺から歩いて20分ほど友人宅に停めさせもらったんだ。
当日は雪交じりの雨で気温も氷点下近く。 カメラと鞄を持っていたので傘をささずに出発!

10分ほど歩いたところで「賜の湯」発見~。↓
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おいたま温泉「賜の湯」はアルカリ性単純泉とナトリウム塩化物泉の2種類の源泉100%かけ流しを堪能できる他、塩分・有機物を含まない高純度な「水晶砂」を使用した砂風呂もあるんだ。
雨に濡れて冷えきった体の私にはこれ以上ない誘惑だっし。
ついつい店先まで足を運んでしまい、取材内容が変わるとこだったッス(笑)↓
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おいたま温泉とあるように昔は置賜の呼び名は「おきたま」と「おいたま」の2つに分かれてたんだっし。
現在は「おきたま」に統一されてほとんど聞かなくなったので、時代の名残を感じて黄昏てしまったッス。

そこから5分ほど歩き千眼寺がようやく見えてきましたよー!
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「左折工事中」の看板の上に写っているのが千眼寺の屋根。
ここからでもわかるけど大きくて立派なお寺なんだっし。
おきたま新聞(スマイリー)
お疲れ様です。
今日も冷えますねー。
通っても大丈夫ですか?
工事現場のおじさん
どもっし。 ホント寒いねー。
自宅が山の方にあんだけど、もうシャーベット雪が積もってるよ。
通ってもいいけど車には気をつけてねー。
おきたま新聞(スマイリー)
ありがとうございます。 頑張って下さいね~。

と工事中失礼して通らせていただき、橋半ばで車が…
華麗に避ける→水溜まりで靴がジャボン→車の跳ねた水でズボンがグチャグチャ
のダブルパンチで心が折れそうになったんだ(涙)

更には…↓
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車停めてもよかったのか…
と、ちょっとした出来事のご報告だっし(白目)

では、本題入りまーす!

千眼寺は上杉景勝の重鎮色部家の菩提寺で保呂羽堂はその境内にあるんだっし。
江戸時代初期の寛永18年(1641年)窪田地方に病虫害が発生し農民は凶作に苦しんだ。
そんななか、保呂羽堂の縁の下の砂を田畑にまいたところ虫が退散し、不作を免れたんだと。
村人は病虫害を退けた保呂羽堂に感謝をこめて収穫した米で餅をつき供えたのが始まりと言われているんだっし。

千眼寺に無事?到着~
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建物も立派なんだけど、庭も立派で雪囲いもでっけーなっし。↓
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まずは受付だな。
中に入るとポカポカ温かくて癒されるなっし。
つき立てのお餅代+お払い料で1,500円!
冷えた心を癒すため、いっぺー食べるぞ~!
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受付で餅券をいただいたら受付に渡して入場すんだ。
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通路には協賛した個人・団体名がズラリ!
町の人の支えがあって伝統は守られてきてんだなぁ。
おっ、先ほど紹介した賜の湯さんの名前を発見~。 皆さん見つけられるかな?

中に入ると、満員御礼! 人でごった返しになってだ。
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レンズがびしょ濡れで少し曇ってしまったのはご勘弁(笑)

わたしも交ぜてもらってんめぇ~お餅ごつぉーになりました。
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納豆餅、おしるこ、お雑煮の3種類に漬物が食べ放題!
これは嬉しいですなぁ。
納豆餅はシンプルに納豆と醤油なんだけど濃い目の味付けがくせになるー。
私が一番おかわりしたおしるこは小豆がふんだんに入ってて甘さ加減が絶妙!
お雑煮もごぼう、油揚げ、あおいのはナズナ?がいっぱい入っているんだよ。
そして、一番にお伝えしたいのはお餅の柔らかさ! 写真を撮ってる間に冷めちゃったんですけど、全然硬くならないの。 堪らずおかわりしちゃったッス(笑)

んまくて皆おかわりするから餅切係の方も大忙し。↓
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このお餅の伸び具合! すごいでしょ。

台所係・接待係の方々も休む暇が全くないんだっし。↓
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そんななか、お客さんが箸を休めて移動し始めたんだ。
何かあったのかな~?と口いっぱいに餅を頬張ってついていくと…

お待ちかねの餅搗(もちつき)の始まりだっし!

では、始まる前に保呂羽堂の餅つきについて説明すっぺ。

保呂羽堂の餅つきは下帯に鉢巻き姿の地元の若衆およそ20名が、三つの大臼を囲み千本きねを持ち、煉歌(ねりうた)・搗歌(つきうた)・揚歌(あげうた)を歌いながら餅つきすんだ。
揚歌で餅を一気に天井まで突き上げるんだけど、「天井のススが多くついた餅ほどご利益がある」といわれているんだっし。
これが思ってた以上に過激で楽しぇんだ。

最初は若衆数名が餅つきの準備。
熱々のもち米をでっかい籠に入れて大臼へ移していくんだ。
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なんと一回の餅つきで使うもち米の量は1俵なんだと(驚)
1俵60kgに水を含んでいることを考えると100kg? 三つに分けたとしても一つの大臼に30kg以上のもち米が入ることになるなっし。

全て入れる頃には湯気で部屋中真っ白になってだ(笑)↓
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炊き立てのお米の香りが充満して、食べたばっかなのにお腹すいてきたッス。

準備が終わったタイミングで鐘の音が…↓
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鐘に合わせて若衆全員集合!
煉歌が始まると千本きねでコネコネ。↓ まだこの時は穏やかなかんじだったっし。
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もち米がどんどん餅になっていく姿も感動的だなぁ。
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餅つきは何回かしたことあるんだけど練り方からやったことがないから意外と楽しぇんだ。

と、油断していたら歌が変わり…

搗歌になると若衆が一斉に声を上げ、搗いていくんだ。
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「つけよつけつけ 宝の餅よ ヨイヨイヨイ」と力いっぱい素早く搗いていき、地響きのような迫力があるんだっし。

途中から高速で打ちぬかれている中、餅を返す人が飛び込んでいくんだ(驚)↓
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搗く人がいじわるするもんだから、なかなか返すタイミングがみつからないんだっし(笑)
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搗歌が終わった瞬間、「びぇ~~~~!」と子供の泣き声が…。
激しい地響きにビックリして今まで泣けなかったんだね。
若衆に「おめぇの歌がうっせぇからだ!」と搗歌役が理不尽に怒られて、みんな大笑い。

若衆もお客さんも楽しんでて一体感が出てるんだっし。

会場が落ち着き始めた頃に、揚歌が開始。

「あげろ餅あげろ 天竺までも あまの河原の底までも」

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(驚‼)
30kg以上あるお餅を軽々と天井に!
瞬く間に餅が揚がるのでシャッターチャンス逃すとこだったっし(冷汗)

これは、壁ドンならぬ天(井)ドンだな!

……温かい場を冷ましてスマン(笑)

搗きたてのお餅は餅切係の方へお届け。↓
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天井のお餅が氷柱みたいになってて幻想的だな!〔↓〕
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若衆の皆さんも一仕事終え、ニッコリ。
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と思ったら、次のもち米が炊き上がり、餅つき開始!
…かなりハードだなっし。
名残惜しいんだけど、ここで取材きりあげます。

若衆の皆さん、頑張っておごえな!

私も頑張って車とってきます(白目)

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