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「伝統野菜と米沢牛の夕べ」に参加してきたんだっし!

2月19日(金)・26日(金)の2回米沢の金剛閣で開催された「伝統野菜と米沢牛の夕べ」に参加してきたんだっし!

今回は料理の写真をもとに伝統食材の紹介をすっからよろしくね~。
2回続けてお腹が空いてくる記事になって申し訳ねぇッス(笑)

最初は先付!
「置賜旬菜の冷汁(ひやじる)」だっし。
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前回の冷汁とは、また違った美味しさだなっし。
冷汁は干し椎茸と干し貝柱の戻し汁を醤油などで味付けした出汁で、水で戻した乾物を煮た後に冷やし、季節の茹で野菜に汁ごと和えた具沢山の贅沢なお浸しなんだ!
主材料の種類で名前が変わり、今回はおきたまの旬の菜っ葉の冷汁なんだな。
冷汁は米沢藩に古くから伝わる料理で、合戦の出陣式には配下の武将に冷汁が振舞われたといわれているんだ。

前菜はこちら。
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「鶉 小野川浅月焼き」(写真中左)
うずらの目玉ハンバーグに酸味を加えたあさつきが乗ってて良いアクセントになってんだ。
あさつきの甘みがより一段と際立ってた逸品だったっし。
小野川の浅月の味は辛味より甘味のほうが強く、歯ざわりも良いという特徴があるんだっし。
米沢特有の寒暖の激しい気候で、小野川の温泉水と水を調合し、収穫直前まで路地栽培する小野川浅月は普通の浅月と全然違うんだな。
小野小町が発見したと伝えられる「小野川温泉」がある小野川町だからこそできる技なんだっし。

「小野川豆もやし海月和え」(写真奥)
小野川豆もやしのシャキシャキ感とくらげのコリコリ感が口の中で大合唱してたんだっし(驚)
小野川豆もやしはデリケートなお野菜で、むろの温度を30℃に保たなくてはいけないんだっし。
また、小野川豆もやしの一番の特徴は、小野川の温泉水で栽培していること。
温泉水をたっぷり含んだ豆もやし、すんごい美味しいッス。

「置賜野菜ロース肉ロール蒸し」(写真手前左)
写真がちょっとぼやけて見えづらいんだけど、ロールの中に寒中キャベツが入ってたんだっし。
普通のキャベツの糖度は6、7度ですが、寒さに当てて身が引き締まった寒中キャベツの糖度は、なんと約12度!
そこに熱を加えると、更に5度ほど加わり、今まで味わったことがないキャベツの濃厚な旨みを楽しめるんだ。
卵に砂糖が入ってなかった分、自然な甘みと肉の脂がマッチして最高のハーモニーを奏でていたッス。

「鯉のあらい辛味噌造里」(写真手前右)
鯉は米沢の伝統食材なのでよく食べるのですが、あらいは初めてだなっし(驚)
あらいにより身がしまって食感はコリコリ、味は辛味噌で味付けしたことで鯉の甘みが引き立ってとても旨かったッス。
鯉を食べると県外の人に言うと「泥臭くない?」ってよく聞かれるけど、鯉はきれいな水で育てると全く泥臭さが出ないんだ。
まだ鯉を生で食べたことがない人は是非食べてみておごえなっし。

「館山林檎ゼリー寄せ」(写真中右)
酸性を帯びた土壌で育まれる館山りんごは豊かな香りとバランスのとれた甘酸っぱさが特徴的なんだ。
館山りんごで作ったゼリーも甘くて後味がサッパリ。
前菜には最適な逸品だっし。

御椀は「南原蕎麦の実かき玉椀」だっし。
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米沢といえば南原の蕎麦と言われるほど、南原地区の蕎麦は美味しいんだ。
その蕎麦の実を使った贅沢なかき玉が入ってんだ。
薫りからその上品さが伝わり、喉に自然とス~っと入る味付けがまたにくいなっし(笑)

菜物は「牛の炙りと雪菜のふすべだし見立」
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こんな豪華な菜物見た事ないなっし(驚)
さしの入った濃厚な牛の炙りと雪菜のふすべの辛みがお互いを引き立ててて、絶妙な旨みを醸し出してたッス。
雪菜のふすべ漬けと肉の組み合わせはホント最高だなっし!

鍋物はお待ちかね「米沢牛のすき焼きと寒中野菜秘伝豆腐」だっし。
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鍋の中には米沢牛だけでなく、寒中葱や寒中白菜、豆もやし、秘伝豆を使った秘伝豆腐等が入っているんだ。
全部見えるように少し食べてから写真撮ろうかと思ったんですが、箸が止まらず気づいたときには空になってたッス(笑)
寒中野菜の葱や白菜も通常のものより甘さが増してるんだな。
私も寒中白菜が大好物で毎年自宅で作って(もらって)るんだっし。
さらに、秘伝豆腐も絶品でした。
秘伝豆腐を作っている小野川の佐藤屋さんは明治元年創業の伝統の老舗なんだ。
秘伝豆腐は普通の豆腐と違って綺麗に固まりづらく製造がとても難しいんだと。
8割が水分なので小野川の水をたっぷり含んだ小野川でしか作れない味なんだっし。

食事は「雪菜の牛そぼろめし 遠山蕪汁 晩菊 沢庵」だっし。
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だから雪菜とお肉の組み合わせはずるいよーーー。
ご飯がすすむすすむ!
おかわりがほしかったんだけど、これ以上太るのはまずいので我慢だっし(血涙)
雪菜については前回詳しくお話したので今回はお休みで。

かわりに遠山蕪のお話をすっぺ。
味噌汁に入っている遠山蕪は柔らかいのに噛み応えもしっかりあって、味噌汁には最適のカブだっし。
特徴は正にその噛み応え。
今は県外でも名前の知られている遠山かぶですが、有名になったのは今から2、3年前なんだ。
遠山かぶは他のかぶより表面がボコボコして見た目も悪く硬いので馬蕪(馬しか食べないような蕪)と呼ばれ続けたんだと。
ですが、
今では、硬くて煮崩れしない、甘みが他のかぶより強いという特徴が全国に広まり、今では東京などにも出荷されるトップスターになったんだ。
なんかドラマチックで感激するなぁ~。

冬の米沢の旬が美味を咲かせ、米沢の地酒を心ゆくまで楽しんで、もう大満足(嬉)
地元の伝統野菜と旬の食材を使った和食料理に皆さん舌鼓を打っていたんだっし。
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前回に引き続き、今回もおきたまの伝統食材を堪能でき、ホント光栄だっし。

食の桃源郷「おきたま」は四季問わず、美味しいものがたくさんあるんだっし!

次は春夏秋冬編で季節の逸品料理を紹介できたら面白いなっし。

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